1月11日に行われた全国大学ラグビー選手権決勝、明治大学対天理大学の試合で天理大学が初優勝を果たしました。関西勢としては同志社大学いらい史上2校目の快挙達成となりました。
22019年決勝、僕も秩父宮で観戦するなか明治に敗れはしたものの魅力的な試合で一躍全国に名をとどろかせた天理。対する早稲田は個人的に好きなチームであり、昨年11年ぶりに覇権奪還。今年は連覇を目指していました。
今回はそんな僕の好きなチーム同士の決勝戦を振り返る、というお話です
試合総括
試合は序盤から動きます。開始早々、LOのアシペリ・モアラのターンオーバーから最後CTB市川へと渡りトライ。さらに9分、ゴール前のラックからモアラが力強く抜け出しトライ。立ち上がりは天理が優位にたちます。
対する早稲田キックで対抗。19分CTB長田のゲインからPR小林がトライ。
しかし、徐々に天理が攻勢を強めます。30分、40分に市川がトライ。
前半を終えて29対7。
天理は密集への選手の集まりが速くブレイクダウンの攻防で圧倒。FW陣の強さが際立ちことごとくゲインラインを突破し終始敵陣でゲームを進めることが出来ました。注目選手のCTBシオサイア・フィフィタはボールを持つシーンこそさほど多くなかったものの縦へのキャリーあり、オフロードパスありと存在感を示しました。
一方の早稲田は優位に立つとみられていたラインアウトが安定せず。持ち前のゴール前ディフェンスでも押し切られ厳しい展開となりました。FB河瀬や長田ののいい突破もありましたが単発的で自慢の両ウィング槙、古賀も見せ場を作れませんでした。
後半、アタックに定評のあるCTB伊藤を投入しますが先にトライを奪ったのは天理。スクラムから相手のミスを突きSH藤原がトライ。
負けじと早稲田も河瀬の個人技からトライ。勢いに乗るかと思いましたが天理ペースは変わらず。ボール支配率で大きく上回り早稲田はトライを奪うのが難しい状況になります。
そして、天理がフィフィタを起点に2トライを奪取。早稲田は小林の素晴らしい独走ゲインとステップワーク、パスから河村がトライ。
しかし、天理がまたもやフィフィタのパスからFB江本がトライで突き放します。
その後、早稲田が懸命に攻め1トライを返すも55対28で天理の勝利となりました。
感想
天理が攻守両面で強さを存分に発揮した試合でした。4トライを挙げた市川、抜群のパワーとテクニックで相手の脅威となり続けたフィフィタ、圧倒的なパワーをいかんなく発揮したモアラらが目立ちましたが、藤原、松永、山村らもいいプレーを見せました。しかし何よりチームとしてのまとまりと全員がファイトしたことが結果に出たように思います。そしてすさまじいほどに気合いの入ったプレーを見せてくれたキャプテン松岡。彼の優勝インタビューに正直涙しました。1か月の活動休止期間を経ての初優勝、そして関西勢として36年ぶりの優勝、素晴らしい結果を残しました。
一方早稲田は立ち上がりに天理の圧力を受けてしまったことで苦しい展開となってしまったように思います。これまで見られなかったようなミスが散見されたことが悔やまれます。ただ、随所に素晴らしいプレーが見られたこと、最後の最後までアタックし意地をみせたことは間違いないなく称賛に価すると思います。
今シーズンは思うような活動出来ない時期もあったなか本当に熱い好ゲームをみせてくれた両チームを心から称えたいと思います。
おまけ
今回はラグビー協会の「リモート観戦応援パッケージ」を頼んでいました。
すごくおいしくいただきました。現地で観戦できないのは残念ですが自宅のテレビ観戦に楽しみを添えてくれました。
コメント
現地で見ないとダメでしょ
ご意見ありがとうございます。私自身昨年は現地で観戦しており今年も現地観戦を楽しみに予定しておりましたのでご指摘は十分理解できます。
しかし、新型コロナウイルスの観戦拡大及び緊急事態宣言が一都三県に発令されたという状況を鑑み、泣く泣く断念したというのが実情です。
今後、状況を見ながら、現地観戦のレポートをお届けして参りますのでお付き合い頂ければ幸いです。