「海のはじまり」第2話 弥生の温かさが生み出す夏の本当の想い

戯言

月9ドラマ「海のはじまり」第2話。

今回も恥ずかしながら泣ける話でした。周り人たちも感極る雰囲気。

人の優しさ、センシティブな気持ち、愛。いろんなことに心に響く話。

今回はそんな第2話を振り返ります。

以下ネタバレを含みます

海(泉谷星奈)に「夏君のパパいつ始まるの?」と聞かれて答えに窮する夏(目黒蓮)

そんななか、部屋を訪ねてきた恋人の弥生(有村架純)

夏は弥生に海のことを話す。妊娠を知らずに別れた元彼女との子供であること、その事実を昨日知ったこと、まだ気持ちの整理がついていないこと。弥生はそれはしょうがないと返す。

夏は、海について考えたい、水季の7年間について想像しただけで分かった気になっちゃダメだと思って・・・伝える。

気持ちが揺れ動いていてぼんやりとしか伝えられない夏。水季に想いに思いを馳せる夏。優しく包み込むように話を聞く弥生。二人の優しさがにじみ出ていますね。
 

場面は変わって水季の母朱音(大竹しのぶ)と海のシーン。

勝手に一人で夏に会いに行った海を咎める朱音。夏に会っちゃいけないんじゃない、一人で出かけて海に何かあったら水季に𠮟られると。

「親なのに怒られるの?」

「水季も親だから」「夏君に会いたい?」

黙って頷く海。

朱音は夏を喫茶店に呼び出す。ぎこちない会話を交わす二人。

朱音は海が近くの公園にいる、会いたがっていることを伝える。

「海、夫と近くの公園で遊んでます。どうします?」

「どう・・って・・・」

「海が会いたいって言ってて」

「何で・・・」

「何でですかね」

海には会わずに帰る夏。「海に会いたくないの?」と悲しむ海。

海は自分と母親二人の絵を夏に見せたことを気にしている。夏君と三人の絵にすればよかったと。

やっぱり自分の気持ちに整理がつかない夏。純粋に父親、そして母親に会いたい海。切ないです。

夏が帰宅すると、家にいたのは弟の大和(木戸大聖)。

両親から「考えすぎちゃって言葉にするのが人よりも遅い」夏、「考える前に声が出ちゃう」大和と言われる兄弟。どうやら夏は母と、大和は父とそれぞれ暮らした時期があったよう。

「大和さ、お父さんと二人で暮らしてたとき、どうだった?」

少し考え、はにかみながらしみじみと答える大和。

「どうって。兄ちゃんがお母さんと二人だった時と同じじゃない。この人までいなくなったら終わり、みたいな」

夜、夏は弥生に全部話したい、曖昧にしてごまかしたからと切り出す。

妊娠したことを知ってい、産んでたことを知らなかった、堕ろしたと思っていたこと、そのあとすぐに振られてそのあとのことは知らなかった。

「あの子のことどうするかまだ分かんないけど、でも、正直ホッとした。生きててくれたんだなって。ずっと自分が殺したんだって思ってたから」「もっと話し合えばって、もっとできることを考えてれば一緒に育てることだって・・・」

弥生は「よかった。ずっと罪悪感抱えているより」と優しく話す。そして、海に会う気持ちになれていなかった夏に「話せたから会えそう」と聞く。夏は海に会うことにする。

トイレで天を仰ぎながら大きく息をする弥生。

弥生の引き出しには、お腹の赤ちゃんのエコー写真。

弥生は人工中絶の経験があった。堕した命に手を合わせる弥生。

大和の言葉で夏は一歩前に進めました。心から必要な人って実はそんなに多くない、だからこそ大切にしたい。気丈に温かく夏と向き合った弥生。でも、実は心のコップが溢れそうなくらい辛かったんだね。

翌日、海に会いに行く夏に電話し「私が海ちゃんのお母さんやれたりするのかな。決めるのは海ちゃんだけど」と話す。

今の弥生だからこその想いですね

朱音の家を訪れる夏。海の帰り待つ。

つまらないものですがと鳩サブレを差し出す。水季の大好物だった。大学の講義中、二人で並んでこっそりと食べた思い出が詰まっている。朱音は海と一緒に食べてあげてと頼む。

朱音がこんこんと話す。

「水季からね、海のことでこれだけは絶対って言われたことがあるの。海に選ばせてあげてって。正解を教えるより自分の意志で選ぶことを大事にさせてあげてって。手を引っ張ったり横にはりついたりしないで後ろから見守ってあげて欲しいって」

「水季が言いそう」声がこぼれる夏。

帰ってきて夏を見つけるや否や夏の胸に飛び込む海。

「ただいま」

「今日ね、学校でいろいろあった。聞いて。聞いて!」

「あ、あ、なにが・・があったの」

「手洗いうがいしてくる。いてね、そこにいてね!」「いてね、そこにいてね」

第2話もずっしりと重くてほろっとくる話でした。

水季の7年間を受け止められない夏、海にとっての自分の存在の大切さを感じ始めた夏。

命の尊さを身をもって抱えていた弥生。

自分の娘の子供に娘の気持ちを伝えようと一生懸命な朱音。

夏、朱音、海、それぞれに宿る水季。

人の愛って切ないですね。

大竹しのぶのが泣きそうだと僕も泣きそうになります。

前回に引き続き、エンディング曲がクライマックス感と情緒を一層高めてくれていいですね。

back numberの「新しい恋人たちに」だそうです。

次回、どんな風に話は転んで行くのか。弥生の想いが気になります。

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